焙煎について-ローストで決まると言っても過言ではありません!!
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焙煎について
珈琲の味は焙煎(ロースト)する前の生豆は枝豆や大豆のような色をしており、何とも言えない青臭い匂いがします。 生豆にはカフェインの他、糖類や有機酸も含まれているようですが、生豆の抽出液を飲んでみると、
わずかに甘味を感じるだけで酸味や苦味はまったくと言っていいほど感じられません。 ですが、この生豆に熱を加えていくと、しだいに色は薄らぎ、やがて小麦色に色づきはじめると共に芳ばしい香りが漂い、 あの馴染みのあるコーヒー豆へと変化していきます。 コーヒーの甘味、苦味、酸味、そして独特の香りは、生豆に熱を加えることによって初めて生み出されます。 |
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焙煎の度合いと味の特徴
焙煎の度合い(深さ)で苦味や酸味などの強さはある程度決まってきます。 コクと甘味については、どのロースト具合が良いとは一概にいえません。 |
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手網焙煎
焙煎は基本的に生豆に熱を加える作業ですので、ただ焙煎するだけなら非常に簡単です。 ※手網
銀杏や大豆などを炒るための取っ手のついた金製の網(ザル)。 手網焙煎と私は言っていますが、手網焙煎を趣味でやっているうちに自家焙煎コーヒー店をやり始めた、 という方も結構いらっしゃると聞きます。 自家焙煎珈琲店でよく使用されている5kg釜の本格的な焙煎機は200万円前後しますが、
手網焙煎ならばほんのわずかな出費でオリジナルのコーヒーを創ることができます。 |
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焙煎の度合いと味の特徴
*焙煎の時間と味の特徴 (手網焙煎にて、もっとも無難なシティーローストまで焼く場合) 同じシティーロースト(2ハゼ直前)でも蒸らしを含めた煎り始めから焙煎終了終まで10分を切るような高温短時間で焼いたものは、 コーヒーの酸味の成分である有機酸が分解されずに多く残り酸味が強めに出ます。 蒸らしの段階を過ぎ本格的に熱を加え始めてからシティーローストまで焼き上げるのに25分(蒸らしの時間は含めません)を超えるような 低温長時間の焙煎では好ましい成分の損失も多く、内部の炭化も始まるために平坦で味気なく舌の奥に残る苦味が出やすくなります。 一般に同じローストまで焼き上げる際、時間が短めのものは良くも悪くも豆の個性が強めにでて、長めの場合は豆の個性が弱まる傾向があります。 通常シティーローストまで焼き上げるのに蒸らしの段階を過ぎてから10~15分前後で終了できれば概ね良好な味になります。 *その他の注意点 手網焙煎には文字通り金網を使用したものと焙烙やフライパン、空き缶から自作したもの、 珈琲焙煎専用品などの金属やセラミックで覆われたものの2種類あります。 どちらにも一長一短があるのですが、自然な蒸らしや排気、温度のコントロールのことを考えると手網の方が無理なくローストできるので 初めての方にはお勧めできます。 豆に熱を加える方法には温められた空気による伝熱、温められた金属に触れることによる熱伝導、遠赤外線などの輻射熱による放射伝熱、 燃焼状態にある高温のガス(雰囲気)による酸化あるいは還元を従う伝熱や放射伝熱などがあります。 業務用焙煎機の場合、これら熱の加え方は焙煎機それぞれの方式によってほぼ決定されてしまいますが、手網焙煎の場合は様々な方法を 選ぶことができます。コンロにセラミックの網を置くなどの熱源の工夫も含め色々試してみるのも面白いと思います。 |
焙煎を考える
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生豆に熱を加えていくと熱エネルギーによって様々な物質が分解、生成されます。 つまり焙煎とは、生豆に熱を加えることによって様々な熱化学反応を起こさせるもので、純粋に技術的、科学的なものと言えます。 品質の高いコーヒー豆を作るためには、都合の良い成分をより多く生成し、悪い成分を生成させないか排出すればよいわけです。 何度も焙煎を繰り返し、経験によってこの辺のコツをつかむのも一つの方法ですが、闇雲に焙煎するのは非効率的です。 もちろん最後にものを言うのは経験ですが、より効率的に品質の高いコーヒー豆をつくれるよう、 焙煎について理論的に考えてみたいと思います。 |
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焙煎の難しさ
焙煎の難しいところはただ焼けばいいというわけにはいかないところです。 成分の生成の条件が互いに反比例するものや、排気のようにしすぎると味が薄くなり、 足りないと煙がこもって味を損なうというような加減の難しいものなど、 複雑に絡み合っていてどこをどうすれば良いと簡単には言えないからです。 焙煎を考える上で特に重要となるのが豆の水分量と火力の問題ですが、 その前にコーヒーの味の成分について少し化学的に考えてみましょう。 ※化学的といってもメーカーのように分析機器をそろえて研究しているわけではないので、 あくまで知り得た知識と類推によるものです。 |
コーヒー豆の主な成分(生豆、焙煎豆は単位%、無水物中)
| 成分名 | 生豆 | 焙煎豆 | 抽出液※ |
|---|---|---|---|
| 全多糖類 | 50.0~55.0 | 24.0~39.0 | 0.7g |
| 小糖類 | 6.0~8.0 | 0~3.5 | 0.7g |
| 脂質 | 12.0~18.0 | 14.5~20.5 | 0.1g |
| 遊離アミノ酸 | 2.0 | 0 | - |
| タンパク質 | 11.0~13.0 | 13.0~15.0 | 0.2g |
| クロロゲン酸類 | 5.5~8.0 | 1.2~2.3 | 0.25g |
| カフェイン | 0.9~1.2 | ~1.0 | 0.06g |
| トリゴネリン | 1.0~1.2 | 0.5~1.0 | -- 0.8mg (ナイアシンとして) |
| 脂肪族酸 | 1.5~2.0 | 1.0~1.5 | - |
| 無機成分 | 3.0~4.2 | 3.5~4.5 | 0.2g
Na 1mg K 65mg Ca 2mg Mg 6mg P 7mg |
| 腐植酸 | - | 16.0~17.0 | - |
| 水分 | - | - | 98.6g |
| ※コーヒー抽出液100g中:コーヒー粉10g/熱湯150ml | |||
珈琲の味と成分
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苦味
コーヒーが苦いのはカフェインのせいだと思っている方が多いのではないでしょうか。 苦味の主成分は糖類がカラメル化したものや糖類を含めた有機物が炭化したものと考えられます。 これらの苦味の成分はコーヒーの香りを構成する成分の一部であり、またコーヒーの琥珀色の一部ともなっています。 (カラメル色素、メラノイジン色素など) |
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酸味
コーヒーの酸味はクエン酸、リンゴ酸、乳酸、カフェー酸やキナ酸といった有機酸の酸味です。 これらの酸は一部を除き言ってみればさわやかな酸味で、舌の上で"すぅー"とすぐに消えるものです。 |
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甘味
コーヒーの味の中で私がもっとも注意しているのが甘味です。 生豆には6.0~8.0%程度の小糖類が含有されています。 |
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香り
コーヒーの香りの成分は膨大な種類があると聞きます。 この状態の時、揮発性の成分が豆から抜け出るのは瞬間的なものでも一方的なものでもなく、また温度の他に豆の周囲の圧力などが関係してきます。 この時盛んに出ている煙の成分は、排気の状態が悪いと『煙ごもり』という現象を起します。 ここで述べている負圧や正圧は正しい表現ではないでしょうが、イメージ的につかみやすいのではないかと思います。 |
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コク
コーヒーの味を表現するのにコクという言葉がありますが、『コクとは何ぞ』、といわれると返答に困ります。 例えばカレーやシチューなどの料理を例にしてみると、コクを増すのに典型的なのがバターなどの油脂類を加えることです。 この油ですが、人によっては「古くなっている」とか気味が悪いと敬遠されることもあるようです。 では、コクの成分は単純に油脂類かというと、ショートニングなどの無味無臭の油脂ではコクが増しません。 油脂は水になじみ難く、またネルやペーパーなどに吸着されるため、抽出後のコーヒーに殆ど含まれていないようです。 バターには乳タンパクや香りの成分も多く含まれています。 |
油脂類
油脂: 脂質: 中性脂質: 脂肪酸: |
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渋みとエグ味
渋みやエグ味の成分として真っ先に思いつくのはタンニンです。 ところで、一口にタンニンといいますが、タンニンは一つの物質のことではなく
「タンパク質やアルカロイド、金属イオンと結合し、難溶性の塩を作る性質を持つ化合物」の総称です。 実際にはコーヒーの成分の中で厳密にタンニンと呼べるものは無いようです。 化学的には区別されますが、普段の生活ではタンニンと呼んでも構わないと思いますが...。
クロロゲン酸、タンニンは全てポリフェノールに含まれます。
ポリフェノール(多価フェノール)とは,同一分子内に2個以上のフェノール性水酸基(ベンゼン環などの芳香族環に結合した水酸基[-OH]) をもつ化合物の総称であり、コーヒーやお茶だけでなく幅広く植物中に存在しています。 雑味の原因としてタンニン=クロロゲン酸(類)を挙げましたが、
クロロゲン酸は焙煎中の熱によってカフェー酸とキナ酸に加水分解され減少していきます。 クロロゲン酸が加水分解されて生じるカフェー酸とキナ酸はコーヒーの味や香りに大きく関わると思われています。 正直に言って渋みや雑味の成分がなんであるのか詳しいことは分かりません。 他に気になる成分として腐植酸があります。 フミン酸はたんぱく質の加水分解で生じるのですが、特に炭水化物を含み酸で加水分解を行うと著しく生じます。 他の特性として2価以上の金属(Fe2+、Fe3+、Ca2+、Mg2+など)と結合して水に不溶な錯塩を作ります。 この特性はクロロゲン酸と同様、硬水を用いてコーヒー豆を抽出した際に冷めるとコーヒー液が濁る現象 を説明するものではないか、と思います。 アイスコーヒーを作る際、氷を用いて急冷しないと濁ると言われます。 フミン酸は生豆には殆ど含まれていないようですので、焙煎豆の味や色に大きく関与していると思われます。
・ニュークロップなどの水分量の多い豆
・火力が強めで焙煎時間が短い ・浅~中煎りで出やすく、深煎りでは出難い ・煙の抜けが悪いと、顕著に増える などが挙げられます。同じコーヒー豆でも水分量の多いニュークロップの方が渋みが出やすく、 また、脱水力の強い熱風式焙煎機の方が渋みが出にくいことを考えると、 加水分解によって渋み等の成分が生成されるのは間違いないと思います。 その一方、渋みの出やすい豆ほど上手に焙煎すると甘味が出る傾向があります。 |
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コーヒーの味の主なものについて徒然と書きましたが、文中に出ているように豆の水分が焙煎の上で重要な
鍵の1つを握っていると、私は考えています。
大まかですが、具体的には次のようになります。
~130度前後までは火力、ダンパー共に絞ることによって加水分解反応を進ませ、良好な成分とその前駆体を十分に生成する。
130度~180度前後は加水分解があまり起こらないよう水分を抜くと共に、熱分解や縮合反応を起させる為十分な火力を与える。 180度~は成分の生成と排気のバランスを取る為に火力とダンパーを調整する。 ※ここに挙げた温度は大まかなものであり、実際には豆の状態や焼き方、気温などにより調整する必要があります。 焙煎を行う時に成分の生成というものを化学的に考えることは大切なことだと思います。 |
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焙煎について - 理論と実践
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では、実際の焙煎において考えてみましょう。 例えばショ糖(砂糖)のカラメル化は約170~200度で反応がおこりますが、反応が終わるまでには数秒から数分かかります。 焙煎の原則は『無駄な時間をかけずにムラ無く焼き上げる』ことだと言われています。 工場などで使われている熱風式の焙煎機は高温の熱風でムラ無く焼き上げることが出来るため、短時間で焙煎を完了することができます。 ところが、現在では非常に短時間で焙煎が可能であっても、それなりに時間をかけて焙煎を行っています。 無闇に短時間で焼き上げようとする必要はないと言えます。 |
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焙煎の準備
焙煎を行うときには必ずデータを取るように心がけます。 常に同じ条件で焙煎できれば言う事無しですがそういうわけにもいかないでしょうから、
少なくてもその時の豆の種類と状態、室温と外気温、天気などは記録しておくと良いでしょう。 ※注意
現在の焙煎機には大抵豆の温度を測るための温度計がついていると思います。 もう一つはこの温度は正確なものではなく、また豆の量で表示される温度が違ってくるということです。 |
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【火力と水分量】
私が使用している焙煎機は直火式の釜 火力と言いましたが、実際に大切なのは豆の温度上昇率です。 水分量の多い豆を短時間で急激に温度を上昇させると渋みがでてしまいます。 良好な成分の損失には熱によって分解が進んでしまうものと排出されてしまうものの2つのパターンがあると思いますが、 通常の焙煎であれば経験上これらの損失は1はぜが起こるまでは殆ど起きないと考えています。 焙煎の後半では直火式の場合特に豆がこげやすいので火力を極端に強くしないよう注意が必要です。 |
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【ムラ無く焼き上げる】
焼きムラには二種類あります。一つは焼きあがった豆全体の焼き色で、焼き色の薄い豆や濃い豆が多ければ焼きムラがあることになります。 もう一つは1個の豆を割ったときに内部が均一に焼けているかどうかと言うことです。 ムラ無く焼き上げるというのは焙煎を行う上での基本中の基本と言えます。 考えて見ると、豆の構造は単一ではなく、外皮、胚乳、胚、内皮というように分かれています。 現在私の『ムラ無く焼きあがった』基準としては、豆を指でつぶしてみたとき、
細かく砕けず乾いた音と共に大きく数片に割れるものを良しとしています。
※簡単に細かく砕けてしまうのは焙煎後期で時間がかかりすぎて内部が焼けすぎた豆です。 |
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ダンパーの調整
ダンパーの調整には、チャフなどのごみを取り除く、排気をコントロールする、温度上昇率を調整するという3つの目的があります。 チャフは燃えるときつい燻り臭を出しますので、出来るだけ速やかに排出する必要があります。 焙煎の最中には水分のように目に見えないものから煙のように目に見えるものまで揮発性の成分が盛んに豆から放出されています。 ※ドラム内の圧力は、「香り」のところでも書きましたが、これは必ずしも正しくはありません。 非常に単純に説明しますと、ある空間(V=ドラムとします)に存在できる分子(気体)の数は温度や圧力が同じならば一定である、ということです。
実際の焙煎機の中では常に成分(分子)が排出されていますので、温度圧力がいっしょであっても次々と豆から成分が
(放出と吸収を繰り返し)一定の割合まで放出されることになります。 火力と共に豆の温度上昇率をコントロールします。 |
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焙煎のベクトル
ベクトルというのは数学や物理などで使われる言葉で『方向』と『距離(長さや時間)』あるいは『方向』と『力』を同時に表すものです。 焙煎の仕方は人それぞれで、それこそ無限の操作方法があるでしょう。 焙煎のベクトルは方向を決めると豆の種類や状態によって必然的に距離が決まってしまうのです。 イメージをつかみやすいように登山にたとえて見ましょう。 つまり道程のピークまでが『距離(ロースト具合)』で、その地点での高さは美味しさの度合いということです。 この登山では山脈の形は豆の種類と状態、焙煎機の性能(種類や設置環境)などによって変わってきます。 コーヒー豆を山脈の形で表すとすれば、コロンビアは前者の代表とも言えるでしょう。 正式には『ブラジル・セラード・ムンドノーボ・TEZUMI』といい、ブラジルのミナス・ジェライス州、
セラード地方にあるムンドノーボ農場で栽培された豆です。 これを書いた当時以前は仕入先から『ムンドノーボ農場』と聞いていましたが、現在ではロットにより農場は変わることもあるようです。 しかし、この手摘みという豆は焙煎が難しくなかなか良い味がでません。 コーヒー豆と一般に言いますが、言わば個々の豆の集合体なわけで、 見方を変えれば同じ銘柄のものでもブレンドしてあると言えなくもないでしょう。 個々の豆を先ほどの山に当てはめれば、それぞれ微妙に違う形をしているはずで、 集合体の場合それが合成されて一つの山を形成してると言えます。 この手摘みという豆場合、品質が非常に高いあまり個々の豆のバラツキが少なく、 集合体においても山の形がするどく尖っていると考えることができます。 ですから山の起伏のパターンは同じでも起伏の差が激しいわけで、その微妙なところを探るか、 あるいは水分を抜くなどして起伏を穏やかにすれば良かったのです。 ずいぶんと回りくどい言い方をしてしまいましたが、イメージは伝わったでしょうか。 |
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豆の種類や状態、環境になどによって『山脈の形』は決まります。 ピークは一つではなくまた平面的に広がっていますので適切なベクトルを見つけるのは大変な作業です。 ここで述べたのはあくまで私の考えでしたが、ただ闇雲に焙煎を重ねるのではなく、
焙煎を自分なりにイメージしながら行うことにより、効率よく良いコーヒー豆が焼けると思います。 最後に、焙煎に悩んだときは思いきって違うやり方をするのも一つの手です。 |
コーヒーの木と品種
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コーヒーの木はアカネ科の常緑樹で赤道直下の高地から北緯南緯25度までの『コーヒーベルト』と呼ばれる地帯で栽培されています。 コーヒーの木にはアラビカ種、ロブスタ種(カネフォーラ種ロブスタ)、リベリカ種の3大原種があり、 それぞれエチオピア、コンゴ、リベリアが原産と言われています。 この内一般にレギュラーコーヒーに使用されるのはアラビカ種で、味わいや香りに優れており、最も多く栽培されています。 アラビカ種も更にティピカ種、ブルボン種、カツーラ種、スマトラ種、ムンドノーボ種、カツアイ(カトゥアイ)種 など様々な種類があり、同じ品種でも栽培地域や標高などにより味が変わります。 |
アラビカ種の主な分類
| ティピカ種 | |||||
| ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ||
| ブルボン種 | - | スマトラ種 | |||
| ↓ | ↓ | ↓ | |||
| アマレロ | |||||
| カツーラ種 | - | ムンドノーボ種 | |||
| ↓ | ↓ | ||||
| カツアイ種 | アカイア種 | ||||
| マラゴジペ種 | |||||
| - | (ロブスタ種) | ||||
| ↓ | |||||
| (ケント種、バリエダ・コロンビア種、イカツ種など) | |||||
| 主なアラビカ種の特徴 |
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ブルボン種
ティピカ種の突然変異でマダガスカル島とモーリシャスの間にあるブルボン島(現レニオン島)で発見されました。ブラジルコーヒーの原型とも言われています。 隔年収穫型で生産性が低く、また病虫害にも弱いため栽培面積は少ないのですが、ティピカ種と同様、最近味の良さが見直されているようです。 コクのあるまろやかな甘味が特徴とされています。 |
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アマレロ種(イエローブルボン)
通常ブルボン種の果実は赤色をしていますが、黄色に熟するものがありアマレロ種と区別しています。通常のブルボンより甘味が強いという方もおり重宝されているようです。 |
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カツーラ種
1915年、ブラジル・ミナスジェライス州で発見されたブルボン種の突然変異種です。隔年結実型ですが生産性は高く、また直射日光にも強いとされています。 味はブルボン種に比べ酸味が強く、渋みがあると言われています。 |
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スマトラ種
インドネシア・スマトラ島で独自変化したティピカ種の突然変異種とされているようです。時にスパイシーと表現される個性的でコクの強い味と言われています。 |
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ムンドノーボ種
ブルボン種とスマトラ種の交配で出来た品種で、現在ブラジルを代表する品種です。樹高は高いものの生産性は良く、また病虫害にも強いとされています。 酸味、甘味、苦味のバランスが良いものの、ブルボン種に比べ渋みが出やすいとされています。 |
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アカイア種
ムンドノーボ種の一種でスクリーンメッシュ17/18以上の大粒なものはアカイア種として流通しています。 ※スクリーンメッシュ
生豆の大きさを表す単位です。 |
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カツアイ種
ムンドノーボ種とカツーラ種の交配種です。ムンドノーボ種に比べ樹高が低く、また生産性も高い品種です。 病虫害にも強く栽培しやすい為、近年栽培面積が急速に増えていると言われています。 味はソフトで果実の色は赤く熟するものと黄色に熟するものがあります。 |
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その他
アラビカ種とロブスタ種を交配したものや、更にアラビカ種と戻し交配したものなどがあります。病虫害に強く、環境の変化に強く、生産性も高いものの、味的にはアラビカ種に比べ明らかに劣るとされています。 |
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コーヒーの木は神経質
コーヒーの木、特にレギュラーコーヒーとして一般に飲まれているアラビカ種の木は大変神経質です。 赤道に近く、標高の高い山の斜面で霧が発生するような場所を好むので、栽培するほうも大変です。 現在では品種の改良が進み、病気や環境に比較的強く樹高が低めで栽培のしやすい品種が登場していますが、
やはり神経質なことに変わりはないようです。 なお、ティピカ種やブルボン種をアラビカ種の2原種として他の品種より味が優れているという向きもあるようですが、 品種の差もさることながら、土壌や気候の違い、栽培方法などにより味は大きく違ってくると私は思っています。 |
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コーヒーベルト
コーヒーの木はアカネ科の常緑樹で赤道直下の高地から北緯南緯25度までの『コーヒーベルト』と呼ばれる地帯で栽培されています。 コーヒーの木にはアラビカ種、ロブスタ種(カネフォーラ種ロブスタ)、リベリカ種の3大原種があり、 それぞれエチオピア、コンゴ、リベリアが原産と言われています。 この内一般にレギュラーコーヒーに使用されるのはアラビカ種で、味わいや香りに優れており、最も多く栽培されています。 アラビカ種も更にティピカ種、ブルボン種、カツーラ種、スマトラ種、ムンドノーボ種、 カツアイ(カトゥアイ)種など様々な種類があり、同じ品種でも栽培地域や標高などにより味が変わります。 |
欠点豆の話・・・欠点豆を飲む?
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日本人が一番おいしいコーヒーを飲んでいる - 一番おいしい豆
日本人が一番おいしいコーヒーを飲んでいるのはご存じでしょうか。 「おいしい」というのは「高品質の生豆」のこと。 日本人が一番おいしいコーヒーを飲んでいる - おいしくない豆をおいしくする方法 ふつうに焙煎すると臭くて飲めないコーヒー豆だって、数年置いてから 焙煎したり (古くなると、個性的な香りが消えて味がまろやかになるため)、 思いっきり深煎りにして、豆の個性をなくしてから飲むなど。 工夫次第で、おいしく変身します。 私も友人に頼んで、おみやげに持ってきてもらったことがありますが、 見た目も香りもシナモンパウダーそっくりで結構おいしかったですよ。 もちろん、コーヒーとは全く別物でしたけど。 逆に、日本人がおいしい生豆を使って、おいしいコーヒーを飲んでいるのか? あと。焙煎方法も最高級豆に適した方法を選んでいないケースも多いです。 そういえば、、、 |
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ブルマンは日本人向け - 世界最高級の豆
今日は世界最高級品種のブルーマウンテンNo.1についてちょっとお話します。 この豆、日本ではかなり有名で、自家焙煎コーヒー豆屋さんには必ずと言っていいほど置いてあります。 このあちらこちらで見られるブルーマウンテンは、ジャマイカという国が原産国ですが。 実はほとんどが日本向けに輸出されています。 希少価値のある豆が、大部分日本に輸出されているわけですから、先進国であってもなかなかお目にかかれないのが現状のようです。 ブルマンは日本人向け - ブルマンはおいしい?
そのブルーマウンテンは、果たして「おいしい」のでしょうか? おいしいと言う人もいれば、おいしくないと言う人もいます。好みは十人十色ですので、当たり前の話ですが。 生豆としての品質はどうでしょうか。 確かに、浅めの煎り加減でも味のバランスがよく「さすがブルマンだ!」という面はありますね。 浅煎りでブルマンを飲んでいる方が世の中にどのくらいいるのでしょうか。 一般に浅煎りでないほうが香ばしさがあり、味のウケが良いようです。 もし私に「ブルマンはおいしい?」と聞かれれば。 「適切な焙煎加減で、挽きたての粉をたっぷり使い、ネルドリップで低温(85℃程度)で抽出すれば、すごくおいしい」と答えるでしょう。 ブルマンは日本人向け - 腐っても鯛は×
ただ。一つだけ言えることは。 ブルマンだろうが何だろうが、焙煎してから時間が経ってしまった(酸化してしまった)豆は、「ま・ず・い!」ということです。 コーヒー豆に関しては、「腐っても鯛」は通用しないようです。 ちなみに、有機栽培認定されているブルーマウンテンはありません。 |
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欠点豆って何だ?
日本人が最高級のコーヒー生豆ばかりを輸入していることを、以前お話したことがありますね。 その最高級生豆では物足らず、私の店では、さらにここから欠点豆を除去してから焙煎します。 カビのはえたカビ豆、虫のくった虫食い豆などなど。 産地によっては、小石や木屑が入っていたりすることがあるので、よくチェックする必要があります。 とりあえず有機栽培豆の場合は、産地で相当熱心に除去されているため、 欠点豆が少なく、生豆で購入されるお客様からもご好評をいただいております。 欠点豆はまずいの? よくコーヒー関係の本に「欠点豆を除去しないと、おいしいコーヒーにならないぞ!」みたいなことが書いてありますが。 私はそんなに欠点豆がまずいとは思いません。 こういうこと書くと「インチキ店長!」って言われそうですが。。。 私は、欠点豆を除いたあと、欠点豆だけを集めて焙煎して飲むんです。 もちろんお客様には出せませんが、何事もやってみなくてはわからないですからね。 そう、高級豆が飲めない産地の人々のキモチになって・・・・。 するとどうでしょう。 ガテマラの欠点豆だけを集めて焙煎すると「ガテマラの味とはかけ離れているけど、そんなにまずくはないぞ!」というのが正直な感想です。 確かに豆の見かけはよくないけど。 欠点豆を飲んでみて「やっぱりちょっといただけない味だなぁ」と思うときは、産地の人々がやるように、 さらに深煎りにして飲むんです。結構おいしくなるんですよね。こうすると。 もし生豆または焙煎豆のままで購入されて、さらに欠点豆を除去している方がいらっしゃったら、この味見をやってみてはいかがでしょう。 おいしくなければさらに焙煎すればいいし。銀杏炒りのような器具がなければフライパンで炒ってもよいと思います。 |
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欠点豆を除去してみる - 欠点豆だらけ
以前、コーヒー豆産地に滞在している友人に、欠点豆を全く除いていない状態の有機栽培ティモールの生豆を持ってきて もらったことがありました。小さい豆、大きい豆、黒くなった豆、虫くい豆などなど。 初めて見たときのセリフは「これ、同じコーヒー豆?」でした。 欠点豆や小さい豆が大部分だったので、日本に輸出されるランクの豆が「全くない!」ように見えたのです。 欠点豆を除去してみる - 欠点豆はまずいの?
そして、約1kgの生豆から、欠点豆を除く作業が始まりました。2人がかりで、約2時間。 日本で売り物になるレベルの豆だけを集めたら、200gもありませんでした。 それで、「産地の人は苦労しているんだなぁ・・・」とつくづく感じた訳です。 もちろん、残りの豆も深めに焙煎してみました。 やはり、豆の大きさがバラバラなので焼きムラはできますが、なかなかおいしかったですよ。 そんな苦労をしてみて。 「あぁ、日本に来る豆って数々の難関を突破しているんだなぁ」と思うようになったんです。 あと、安い賃金で、一生懸命選別している産地の人の姿も目に浮かんだりして。 「産地の人は、輸出できないような豆をうまく焙煎して飲んでいる」という話を以前しましたが。「欠点豆だからダメ!」ではなくて、 ちょっと立ち止まっ て深煎りにして飲んでみるのも、また面白いかもしれないですね。 |
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収穫後そのままの生豆 & 輸入された生豆
≪有機栽培ティモールの場合≫
大部分を占める欠点豆は、海外に輸出できないので現地の人々が焙煎して飲みます。 日本に輸入された生豆(欠点豆除去後)<欠点豆混入率 約2%> |
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不揃いの豆たち - どうせやるなら生豆で
自家焙煎店はだいたい「欠点豆除去」を売りにしているので、あまり差別化になっていないのが現状です。 あと、焙煎後に欠点豆を一生懸命除去している店も結構ありますが、
どうせ何割も除去するなら、生豆の状態でしないと意味がありません。 不揃いの豆たち - 変だと思わない?
日本では、その高級豆を低価格で購入することができますが、 それは産地の人々が信じられないような安い賃金で欠点豆や不揃いの豆を必死に除去しているからです。 だからと言って、高級豆をさらに除去しバカバカ捨てて良い訳がありません。 キレイに除去された豆は、まるで日本のスーパーに並んでいるキレイな野菜達のよう。 「美味しさの基準=美しさ」という日本人の感覚だったら、神経質なまでの欠点豆除去も納得できますね。 |
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不揃いの豆たち - 不揃いの豆たち(不揃い豆を毛嫌いするなら・・・。)
そんなに不揃い豆がイヤならば、産地でしっかり分別されている豆を選べば良いのに! ちなみに当店で扱っている有機栽培豆達は、欠点豆も少なく好評です。 不揃いの豆たち - 不揃いの豆たち(焙煎技術で、味わい深く)
ところで当店の有機栽培豆「マンデリン」は、生豆で見ると「ちょっと大丈夫?」って心配したくなるくらい不揃いです。 待ちに待った「マンデリン」のサンプルが到着したとき、本当にビックリしました。 そして、サンプルが無くなるまで、色々な方に味をみてもらいました。 不揃いのまま焙煎した方が、より味わい深いと好評だったのです。 |
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粒ぞろいの事情
●日本人の趣味 一般的には豆が大きくて揃っていると、値段が高い傾向がありますね。 ●店のこだわりを知る さて、この状態で焙煎するとどうなるでしょう? では、現地でしっかり選別されている大きい粒ぞろいの有機栽培ガラパゴスはどうでしょう? 結局。
そろっていようがいまいが、美味しいものは美味しい。 店によって生豆を選ぶ時の「こだわりの基準」が異なるので、いつものお店で聞いてみるのもよいですね。 |


